第10章:思考は時空を超えて保存され、創造の源となる

「変化」は常に流動的で、捉えどころがない性質を持っている。しかし、私たちの「性格」や「個性」は、長期間にわたって刻んできた思考や行動の「リズム」が積み重なり、結晶化したもの。宇宙には無数の種類のリズムが存在し、似たようなリズムを持つ者同士は互いに共鳴し合い、その共鳴したエネルギーは時空間の中に保存されると考えられている。

思考の共鳴とシンクロニシティ

似たような思考パターンや感情の波長を持つ者同士が生み出す共鳴現象について。
類似した「性格のリズム」を持つ者同士は互いに共鳴し合い、その共鳴エネルギーは時空間に保存される
この保存された共鳴エネルギーは、必要なタイミングで再び活性化し、シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)を生み出す
「自分で考えている」と思っていたアイデアが、実は「時空間から引き出された」ものである可能性

時空間の情報ライブラリー

過去から未来に至るまでの無数の思考や経験が保存されている宇宙の情報ライブラリーについて。
「考える人」には、時空間に保存された集合的な叡智にアクセスするという特権が与えられる
他者と深く共感し、協力し合うほど、この意識の泉から必要なインスピレーションを効率的に汲み上げられる
思考の波長が合致した人々のグループである「マスターマインド」の力は、この思考の連携と共鳴の原理に基づいている

宇宙の創造の法則と思考の力

宇宙の創造的本性

宇宙は「何もない」という空白や「何もしない」という停滞を許容しない。常に忙しく動き、変化し、新たなものを「創造」へと向かう性質を持つ。

思考による空白の埋め合わせ

意識的に創造的活動に従事しない限り、生じた「空間」や「間(ま)」は、望まないネガティブなエネルギーによって埋められてしまう。

経験者が語る「真理」

「経験者は語る」には、千鈞の重み。それは単なる個人の体験ではなく、宇宙の法則の断片を垣間見せる貴重なケーススタディである。

「思考」というエネルギーは、物理的な制約である時間や空間を軽々と超越する性質を持つ。 それは異なる次元にさえもアクセスし、そこから影響を受け、また影響を与えることができる、 極めて自由で創造的なツールである。 宇宙の法則を理解し、それと調和して生きることが、 私たちの思考の力を最大限に引き出す道なのだ。